試験内容・難易度について
最近の不景気な世の中のためか、企業や個人にて資産や経営状態を見直し、
計画的に運用する人が増えてきたように思います。
そのような人達の相談を受けて、企業や個人の資産や
今後の運営方針をプランニングすることができる国家資格をご存じでしょうか。
その資格は、ファイナンシャルプランナーという資格です。
皆さんも、一度は耳にしたことがある資格なのではないでしょうか。
以下に、ファイナンシャルプランナーの資格について、少し紹介をしたいと思います。
ファイナンシャルプランナーの資格には、1級から3級の3種類があります。
以下に、ファイナンシャルプランナーの受験資格、
試験内容、難易度について、簡単に紹介をします。
受験資格は、各資格により異なっています。
まず、3級では、FP業務に従事している者か
従事しようとしている者との規定があります。
2級では、以下の条件の内、1つを満たせば良いようです。
第一は、3級資格の合格者であることです。
第二は、FP業務に関して、2年以上の実務実績があることです。
第三は、日本ファイナンシャルプランナーズ協会(日本FP協会)の
認定教育機関でAFP認定研修を修了した人であることです。
AFPとは、1級から3級まである国家資格とは異なり、
日本FP協会が認定する民間の資格のようです。
1級では、以下の条件の内、1つを満たせば良いようです。
各資格毎に受験資格が異る
第一は、2級資格の合格者であり、かつFP業務に関して、
1年以上の実務実績があることです。
第二は、FP業務に関して、5年以上の実務経験があることです。
このように、各資格毎に受験資格が異なりますので、
詳細は、日本FP協会のホームページなどを参照してください。
試験内容は、学科試験と実技試験が存在します。
学科試験では、2級と3級はマークシート方式の選択式のみで、
1級は、マークシート方式の選択式と記述式の2種類が存在します。
実技試験では、3級はマークシート方式の選択式、2級と1級は記述式となっています。
試験実施時期は、1月と5月と9月の年3回実施されています。
難易度は、極端に難しいものではないようです。
実技試験の合格率
例えば、3級では、最近の合格率が、学科は85%程度、
実技は90%程度となっています。
2級では、最近の合格率が、学科は38%程度、実技は51%程度となっています。
1級では、最近の合格率が、学科は17%程度、実技は98%程度となっています。
この合格率の結果からすると、3級より2級、2級より1級が
より難易度が高い資格であることが分かります。
1点だけ、1級での実技試験の合格率が、
他の試験に比べ比較的高いように見られますが、その分学科試験の合格率が
低いので、相殺された形で総合的に難易度は高くなっているようです。
このように、資格取得が難しいファイナンシャルプランナーですが、
取得後にはメリットがいくつも存在します。
例えば、金融機関や保険会社などでは、業務を行う上で必須の資格であり、
重要なスキルアップ手段となっています。
また、一般の会社などでのは、持っていれば経理や総務などの管理部門にて、
業務に役立てたりすることが可能です。
その他、資格を取得することで、
昇進や昇給に有利となってくることも多々あったりもするようです。