国家資格を取得しておきたい
国家資格とは、一般的に取得するのは比較的難しいですが、
反面、取得後のメリットに魅力があるものです。
目指す職業に資格が有効であれば、是非とも国家資格を取得しておきたいものです。
そんな国家資格の中で、今回は税理士という資格について、以下に紹介をします。
税理士は、皆一度は聞いたことがあるかとは思いますが、
納税者の官公庁や市町村への納税に関する相談を受けたり、
納税者の代理で書類の申請などを行うことができます。
これらの業務は、税理士にのみ許されている権利ため、
独占業務とも呼ばれているようです。
以下に、税理士の受験資格、試験内容、難易度について、簡単に紹介をします。
受験資格は、何パターンか存在し、そのどれかに該当すれば良いようです。
以下に、例をあげて説明をします。
第一に、大学や短大、高専を卒業していて、
かつ法律学か経済学の科目を履修していることです。
第二に、日商簿記1級か、または全経簿記上級の資格に合格していることです。
第三に、会計に関する業務に3年以上従事していることです。
ここで言う会計に関する業務とは、 入社した会社の経理関係の業務なども含みます。また、税務署勤務の人の業務や、
司法書士や行政書士などの資格を持っている人の業務も含まれているようです。
第四に、国税審議会により受験資格に関して個別認定を受けた人です。
これら四つの受験資格について、ここでは細かく説明しきれない点もありますので、
受験資格の詳細を知りたい方は、国税庁のホームページにある、
税理士試験情報の受験資格の記述を参照してください。
試験内容は、全11科目ある科目から、
自分が受験する5科目を選択することになります。
つまり、以下のようになります。
必須科目としては、簿記論と財務諸表論の2科目となります。
次に、選択必須科目としては、
法人税法と所得税法のうちのどちらか1科目となります。
科目別で合格不合格を判断
最後に、選択科目としては、相続税法、酒税法、消費税法、固定資産税、
事業税、住民税、国税徴収法のうちのどれか2科目となります。
過去の結果では、選択科目の中で、合格率に差が出ている科目もあるので、
選択には注意をした方が良いでしょう。
試験実施時期は、毎年7月下旬から8月上旬での3日間にて実施されています。
難易度は、平成23年度の全体の合格率である約18%という値からすると、
難しい資格と言えるでしょう。
但し、税理士試験では、科目別で合格不合格を判断するため、
1科目でもづつ受験することができます。
例えば、今年は5科目中の3科目合格したので、
来年は残り2科目合格を目指すというような形でも良い訳です。
また、補足ですが、科目毎の難易度は異なりますが、
科目での平均合格率は約12%とのことです。
税理士になるには、前述した内容の試験に合格する必要がありますが、
それとは別に、2年以上の実務経験が必要となるようなので、注意が必要です。
実務経験の期間には、特に制限がありませんので、
資格受験の前でも後でも良いようです。
そのため税理士事務所によっては資格がない人でも、
正社員やアルバイトとして採用して働きながら資格取得をするパターンを
とっている税理士事務所も増えてきています。
参考>税理士の求人情報一覧 – 会計求人プラス
この場合であれば、資格勉強中にお金を稼ぎながら
資格取得をするための実務経験を積むことが出来るので、
無駄なくスピーディーに税理士になることが出来ます。
注意点としては全ての税理士事務所で、
未経験を採用しているわけではないので事前に確認しておきましょう。