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司法書士とはどういうものか

交渉

不動産の登記業務

国家資格というものは、一般的に難易度が高いものが多いようですが、
一旦資格を取得できれば、資格保持者としてのメリットは十分にあるように思います。
職業に就くのであれば、最低でも1つは、
その職業に役立つ資格を取得しておきたいものです。
今回紹介する国家資格は、司法書士という国家資格です。

司法書士という資格は、誰でも1度は聞いたことはあるとは思いますが、
実際にはどのような仕事を行っているのかをご存じの人は、そう多くはないと思います。
司法書士の主な仕事は、不動産の登記業務です。
不動産の登記業務には、業務の内容上、どうしても法律の専門家的な知識も
必要になってきますので、司法書士が依頼者の代理で手続き等を代行する訳です。
また、不動産の登記業務以外には、訴訟代理業務という仕事もあります。
これは、簡易裁判所限定なのですが、
依頼者の訴訟や和解交渉を代行することができたりもします。

以下に、司法書士の受験資格、試験内容、難易度について、簡単に紹介をします。
受験資格は、制限が特に存在しません。年齢や性別、学歴や経験など、
全く気にしないで受験することができます。
試験内容は、法律や不動産、商業登記などで、計11科目となっています。
午前は、法律がメインで、憲法、民法、商法、刑法の4科目となっていて、
全てマークシート方式による選択式の問題となっています。
午後は、不動産、商業登記がメインとなります。
午後一は、不動産登記法、商業登記法、民事訴訟法、民事執行法、民事保全法、
供託法、司法書士法の7科目となっていて、
全てマークシート方式による選択式の問題となっています。

司法書士の資格を得られる

午後二は、不動産登記法と商業登記法となっていて、記述式の問題となっています。
試験実施時期は、毎年9月の実施となります。
9月の試験に合格したものだけが、10月の口述試験を受験することができます。
10月の口述試験に合格したものが、やっと司法書士の資格を得られる訳です。
難易度は、最近の合格率データを見ることで分かります。
ちなみに、平成22年の合格率は、2.8%程度であり、
それ以前での合格率も3%を下回る値となっています。
つまり、司法書士試験の難易度は、かなり高いと言えるでしょう。
参考:司法書士試験について

このように、司法書士は難易度の高い資格ですが、
資格を持つメリットはいろいろとあります。
例えば、第一に、仕事の依頼数が比較的安定していることです。
司法書士の仕事は、主に不動産登記と商業登記ですが、
土地関連や会社関連の登記は、一般的に考えて
今後まず無くくなることはない業務なので、安定していると言えます。

第二に、独立して営業するのに適していることです。
資格を持てれば、自分の裁量ひとつで事業を拡大していくことも可能となります。
第三に、高収入を得ることも可能なことです。
個人差はあるでしょうが、司法書士の平均の報酬額は、
年に1400万円にもなるそうです。これには驚きました。
会社勤めの普通のサラリーマンに比べると、かなりの高収入と言えるでしょう。
また、収入だけでなく、司法書士という職業ステータスも
魅力の1つとなっているようです。