歯科助手という資格
最近の不景気な世の中では、就職先の求人も少なく、就職や転職などで御苦労されている方も多いと思います。
不景気では、どこの職場でも人件費を抑えて求人を減らすために、全体的に就職の求人も少なくなるからなのでしょう。
しかしながら、医療系などの一部の職場での求人については、慢性的に人員が不足しているようで、求人数が多い傾向があるようです。
医療系の求人には、求人条件として資格が必要な場合がほとんどですが、逆に言えば、資格さえ持っていれば、就職や転職にとても有利であると言えるでしょう。
また、医療系の職場では、女性の求人も多いと聞いています。
理由としては、結婚や出産で一旦仕事を辞めても、子供が大きくなってからの再就職を行うケースが多くなっているということがあるようです。
さて、医療系の資格の中で、歯科助手という資格があるのをご存知でしょうか。
歯科助手とは、簡単に言うと、歯科医院で歯科医師をサポートする助手のことです。歯科助手は、医療行為自体のサポートだけでなく、受付業務や患者誘導なども行います。
相対的に女性が多い職種で、歯科医院内では、歯科助手ではなく、単に看護師さんと呼ばれていることもあるようです。
このような仕事内容である歯科助手になりたい場合は、どのように資格をとればよいのでしょうか。
歯科助手の資格は、歯科医のように国家資格ではないので比較的に手を出しやすい資格だと思います。
また、資格を取得せずに歯科助手になることも可能ですが、求人で資格の保有を条件にしている場合もあり、かつ事前に歯科助手の知識と技術を身につけて置くと就職後が楽なので、できれば資格は取得しておくべきでしょう。
歯科医療事務管理士
民間資格には、いくつかの種類が存在しますが、今回はその中でも代表的な、歯科医療事務管理士の資格について紹介をします。
以下に、歯科医療事務管理士の受験資格、試験内容、難易度について、簡単に紹介をします。
受験資格は、特にありません。年齢、学歴、性別、実務経験を問わずに誰でも受験が可能となっているのです。
試験内容は、学科試験と実技試験が存在します。
学科試験では、マークシート方式の選択式で、法規、保険請求事務、医学一般の科目について出題されます。
実技試験では、記述式にて、診療報酬明細書というものを作成します。試験実施時期は、1月、3月、5月、7月、9月、11月の年6回です。
最近の合格率は、約50%程であり、他の難易度の高い資格に比較すれば、それほど難易度が高い資格ではないようです。
最後に、歯科医療事務管理士の資格を一旦取得できれば、就職後の仕事もスムーズに行うことができるでしょう。
経営のアドバイスを行えるようになるため、歯科開業のセミナーなどにも参加すると、初期の資金繰りについて医師に助言できるため、採用されやすくなります。
また、歯科医院での歯科助手の仕事内容は、極端な話、全国で大差ないので、一旦仕事を辞めても、全国どこの歯科医院でも再就職が容易に可能となります。
このように、歯科医療事務管理士の資格を取得できれば、就職および就職後のメリットがたくさんありますので、歯科助手を目指す方は、是非とも資格を取得するのが良いでしょう。