基礎知識を習得
国家資格を取得することは、就職や転職に有利になることはもちろんですが、
就職中の人にとっても、自己啓発でのスキルアップであったり、
昇進に有利であったりもするようです。
今回は、国家資格の中でもIT関連の資格であるITパスポートについて、
少し紹介をします。
ITパスポートという資格は、取得することにより、
IT業界にて仕事を行うための基礎知識を習得することができ、
かつ基礎知識を持っていることを対外的に示すことができます。
IT関連の仕事で、例えばプログラマーやプログラムマネージャー、システムエンジニア
などになりたい方には、まず最初に取得すべき入門的な資格となっています。
そのため、IT関連の資格には、ITパスポート以外にもいろいろと存在しますが、
一番IT技術の基礎を学ぶことができる
ITパスポートをまず取得する方が多くなっています。
最近では、就職前の学生時代に取得される方も、数多く存在しているようです。
以下に、ITパスポートの受験資格、試験内容、難易度について、簡単に紹介をします。
受験資格は、特に何もありません。誰でも受験が可能となっています。
試験内容は、専門的な用語で言いますと、
ストラテジ系とマネジメント系、テクノロジ系の3分野から出題されます。
ストラテジ系とは、戦略のことで、
経営面での戦略やシステム面での戦略などについての問題となります。
IT業界に就職したい方だけではない
マネジメント系とは、管理のことで、システム開発での
プロジェクト管理やサービスの保守管理などについての問題となります。
テクノロジ系とは、技術のことで、プログラミングやデータ管理の理論や、
コンピュータに関する基礎知識、通信やセキュリティに関する
知識についての問題となります。
また、ITパスポートの問題は全て、マークシート方式の選択式での解答となっています。試験実施時期は、4月と10月の年2回実施されています。
難易度は、平成23年度の合格率から引用すると、約29%程度となっています。
IT関連の国家資格の中では、最も合格しやすいと言われているITパスポートですが、この数字を見ると、あながち簡単とは言えないかもしれません。
ITパスポート試験の受験者には、IT業界に就職したい方だけではなく、
その他の業種の方も多く存在しています。
その他業種には、官公庁や銀行、製造業やサービス業などと多種多彩で、
それだけIT系技術やサービスが世間一般に浸透しているかを
推し量ることができます。
このように、ITパスポート試験は、IT業界だけでなく、
コンピューターシステムやサービスを導入している官公庁や企業などに
就職を希望する人には、必要最低限所持していたい資格となりつつあります。
そのため、ITパスポート試験の受験者は若年層が多く、
最近では、受験者の4割が学生だったという統計も出ているほどです。
資格の難易度は、IT系の国家資格である情報処理技術者試験の中でも
比較的低めではありますので、まず最初に取得することをお勧め致します。